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機械加工作業にて腰痛 30代 男性 製造業会社員

気になるところ


腰痛


1)前屈痛

 

2)定期的に起こす

 

3)痛みはお尻の上辺り

 

4)仕事「NC旋盤作業」にて、10kgワーク取り付けの際にチャッキング位置が、ワークを持ち上げないといけない。

 

その際に無理をして腰を痛めたとの事、過負荷を受けた組織を中心に、仮説と検証を立てて行きたい。

 

 

 

 

 

 

仮説と検証


1)発痛場所は背筋部-殿筋
姿勢的に股関節でやや前傾で支える(殿筋緊張)、上肢は脊柱起立筋群をメインにその姿勢を維持と仮説。

 

2)姿勢痛と組織の硬結
殿筋と腰方形筋辺りの過緊張は姿勢による過活動を示す。

 

3)乗車姿勢での痛み
更に問診で車の乗車姿勢の際に、仙骨部へ痛み(起立筋群の骨への筋付着部)があり、起立筋群の遠心性収縮(収縮しながら伸びる=ブレーキを掛けながら伸びる)が出来ていない。

 

そもそもの姿勢を作る筋組織(多裂筋+腸腰筋=抗重力伸展活動で姿勢をピンと正す)が下手、なので今回発痛部位の起立筋群が過活動からの捻挫と考える。

 

4)今回は急性痛に見えて炎症は少ない
実は発痛2日目で自宅にてアイシングされたとの事。

 

3)定期的に起こされる腰痛
仮説と検証3ともリンクするが、平常時は「安楽姿勢が多い」のでは?つまり、「機能的姿勢=背中ピンでいつでも動ける姿勢」ではない、インナーをほぼ使わない癖付け。

 

この事からも何かしら姿勢を作る際には、アウターである組織が作用し今回の痛みも助長、この事が考えられる。

 

 

 

 

 

 

コンディショニング


1)脊柱起立筋の弛緩エクササイズ

2)1からの股関節の可動域向上エクササイズ

3)腰椎の屈曲促通エクササイズ(ホームエクササイズ指導)

4)痛みの度合いによるアイシング継続

 

 

 

 

 

 

備考


実は3年に1回程度ご来院されるクライアント様、できれば姿勢改善を行い定期的に起こす腰痛から解放される姿勢作り。

 

そのための来院をお勧めしました、何故なら度重なる筋性腰痛は神経症状に発展しやすい、エビデンスはありませんがそんな経験を沢山して来ました。

 

経験則からのアドバイスでした。