気になるところ(3回目14日間経過)
1)無事に趣味の体操検定が終了した。
2)「年齢の割には」と言われた、ご本人様にとってはあまりうれしくないとの事ですが・・
3)娘さんから「背筋が曲がってる」と言われなくなる。
4)首後面の倦怠感やこり感は全く感じなくなる→痛み止めほか通院をしなくて良くなる。
5)半ポールを購入してエクササイズを毎日行うも、素材が硬いのか?痛くて出来ない→バスタオルを高くして行う。
仮説と検証
1)胸椎伸展度合いは矢状面(横)画像は少しだけ術後は好転、しかしまた戻るの繰り返し、しかしながら継続して頂く。
2)術前画像撮影の際、矢状面の立位姿勢がとても「努力性」で、胸椎屈曲で重心が足趾へ掛かるのを相殺、そのための腰椎の過伸展でスウェイバック姿勢が目立つ。
3)2からボディイメージの変化とそれをセンシングする筋膜の変化がある。
4)2-3の代償(スウェイバック姿勢)として脊柱起立筋群が過作用し、体幹を重力に抗するための手段としている。
実際に起立筋を触診してもその過緊張が左側を中心に顕著。
5)既往に「心疾患」もあると言う事なので、心膜や胸膜の萎縮から連結している上部胸椎の屈曲を余計に悪化傾向に向いてしまうのでは?
コンディショニング
1)胸椎伸展エクササイズ
2)筋膜リリース
3)大鏡を使い、ボディイメージの書き換え
4)胸郭回旋運動と胸式呼吸指導で心膜+胸膜リリース
備考
亀背(猫背)になるには理由があり、生まれたての「C字である胎児位」から、頸椎や腰椎の前彎が発生する事で顔を挙げてハイハイする事や、座る事や立つ・歩行に至るまでの動作が可能になる。
しかしながらヒトは生まれた瞬間から「老化」へ向けて命を燃やす。
よつて生きた年数が増える程、不調が起きたり病気になるのは自然の流れかもしれない、その中でフィジカルが少しずつ変化して行く過程で、このクライアント様は心臓の問題から胸膜テンションの変化、更には胸椎へ影響して今回の様に80代を迎えられその姿勢に至ったのかもしれない。
もちろんそれだけの理由でもなく、日常生活の中で習慣が影響をしているのも加味され、お悩みを元へ戻すことは「アンチエイジング」でもあり、困難で時間も掛かる。
加齢に伴う姿勢の変化は、見た目より歩行他ADLに大きく関わるので、その意味でもお手伝いできればと考える。