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右股関節痛/男性サイクリストさんの症例

右股関節痛/男性サイクリストさんの症例


ロードバイクでのホビーレース、50代の男性からのご相談でした。

 

 

来院のきっかけ

「趣味のロードバイクでレースに参戦して良い成績を残したい」その想いから最近乗り方を変えたとの事、オンライン参戦型サイクリングアプリ「zwift」や実走される中で「股関節を糸巻き」のような「お尻歩き」動作のペダリングを取り入れる、すると出力が挙がりタイムも改善したとの事でした。

 

 

乗り方を変えてから約10日経過した辺りから右股関節に痛み、更には仰向けから起き上がりや身体を捻じる振り向き動作痛、専門医にて受診しMRIほか画像鑑定にての運動禁止と理学療法の処方を受ける、経過的にも更に好転を目指したいので「ロードバイクを乗るスポーツ整体」と動作分析してもらえるとの理由から来院されたとの事。

 

 

 

施術内容と経過

右股関節については腫脹(腫れ)がありまずは完全運動禁止(7日間経過観察)とアイシング、それからの姿勢と乗車テクニックの改善を目指します。

 

乗車テクニックの前に姿勢が気になる点が下記ありました。

 

1猫背

2猫背に対しての運動連鎖→骨盤後傾→股関節外旋は大腿骨頭を前に出す→多裂筋が使えないので背骨をピンと伸ばせない→多裂筋と同時作用の大腰筋(股関節の痛い大腿骨頭を押さえ前に出さない)が一緒に弱くなる→それでも収縮強制されやがて疲労と炎症

 

この姿勢修正を行う際に胸椎の伸展制限があり、身体をのけ反れない運動制限が見れましたのでここが姿勢崩れのキーポイントと見て柔軟性を付けます、この事で胸椎からの派生で骨盤も前傾させ姿勢を促します。

 

もうひとつは起き上がる際に両側作用する外腹斜筋の過緊張で特に右が確認出来ました、故に起き上がり痛は動作の際外腹斜筋が上手く収縮せず、結果的に起き上がり動作を大腰筋に頼る形になり炎症も伴い発痛した可能性大。

 

 

乗車テクニックは座って(シッティング)のみのヒルクライム(上り坂)を行う現状→ダンシングを入れて腰も休ませるペダリングを取り入れて、疲労感を分散し持久力を高めるようにします。