野球観戦後の背部痛/保護者お母さまの症例
日曜日にあった息子様の少年野球観戦から背部痛のお悩みを頂きました。
来院のきっかけ
「日曜日に子供の少年野球を観戦中、仲の良いママさんと左後ろへ振り向いたまま話し込んだあと左側肩甲骨下部の倦怠感と振り向きなどの動きで背部痛も伴う」との事でした。
施術内容と経過
その痛みの特徴があり「坐位」「左振り向き固定」「姿勢」のキーワードが浮かびました。
痛みには特徴があります
1)振り向きの痛みは立位か坐位姿勢がどうか?と評価→座って行う方に痛み。
2)左の腰背部の組織がとても緊張して硬い(腰腸肋筋)、うつ伏せになるとその筋活動は作用しないが、今回はそれでも左側パンパンに張っていた。
3)座位姿勢もお腹を引っ込め猫背→背骨を伸ばすインナーでもある多裂筋が作用していない→2の腰腸肋筋の過緊張の原因にもなり代わりにアウターが動いた結果となる。
4)3から「骨盤後傾→腹横筋不活性→多裂筋と大腰筋の抗重力伸展活動の筋収縮なし→背中を伸ばす際に腰腸肋筋・僧帽筋特に下部繊維が代償している」の仮説、日頃から事務仕事で肩こりも酷く肩甲骨が前下方に寄って猫背もある。
結果的に
「背中を伸ばす」「肩甲骨を元の位置へ戻す」事が望まれました。
まず背骨をのけ反れる動きをつけるように施術しました。(前鋸筋の弛緩と胸椎の伸展可動域を拡げた)
術後の確認で寝返り痛の消失を確認し胸椎伸展エクササイズはホームエクササイズとします、日頃からの姿勢が良くない+日曜日の動作=痛みと言う公式が成り立ちます。