· 

寝ていても腰が痛い/20代 女性 医療従事者

気になるところ

 

7日前程度から寝ていても腰痛で目が覚める

 

どんな姿勢でも痛みはある

 

本来姿勢が悪い

 

学生時代には何も運動はしていない

 

既往:慢性的な肩こり背部痛ほか腰痛2年前に2人目の出産、妊娠中も体型の変化もあり腰痛が酷く左足の痺れまで出た。

 

その際に専門医へ行き診断されるも筋性腰痛だけで画像診断には所見は認めない。

 

以降、2年間の間近所の整骨院や整体院へ通うが、首の寝違え(捻挫)の際には楽になるも、慢性的な腰痛は変化を感じ無し。

 

その後の経過から7日前のの現在に至る。

 

 

 

 

 

仮説と検証

 

1)姿勢不良→矢状面(横から)確認すると胸椎軽度屈曲で猫背、重心が後方へ引かれているのを前方頭位と腰椎の過伸展他の代償動作で補っている。

 

更に下向性運動連鎖から骨盤後傾(仙骨カウンターニューテーション)になり、俗に言う骨盤が開いた状態。

 

大腿―膝は軽度屈曲とやや外旋(特に右が酷い)本来なら股関節は内旋し骨頭と臼蓋を求心方向へ固定(内閉鎖筋と腸腰筋の同時作用)なのに、全く効果していない、つまり立位から歩行に至るまで固定力が無く上位への悪影響も考えられる。

 

2)どんな姿勢で寝ていても(重力解放で無負荷でも)痛みがあり、目が覚めるところから深部炎症はある様に思えた、患部を触っても熱感は無く赤色も無いがアイシングを行うと動作痛が軽減される感覚がある。

 

3)姿勢制御を変えてボディイメージを書き換える必要があり、根本的にはその方向でのセラピーを行いたい、しかしながら先ずは睡眠障害を取り除く為に消炎を行うのが最優先となる。

 

4)安静時に腰痛と言う事だが、敢えて痛みの方向性を確認屈曲:座位(ー)立位(+)伸展:座位 立位共に(+)明らかに伸展はROM(可動域)制限があり、加えてL4-5(第4-5腰椎)のハイパーモビリティー(動き過ぎ)とその上位th-12からL1のハイポモビリティー(可動域制限)があり、その動き過ぎの部位が炎症して腰痛の原因の可能性が高い気がする、優しめの刺激を皮膚上から行ってもL5付近に痛みと不安感を覚える。

 

 

 

 

 

コンディショニング

 

1)アイシング20分

 

2)th12ーⅬ1への伸展アプローチ(ごく微量で発痛しない程度)→伸展可動域の拡充→歩行時の体幹回旋運動と寝返り起き上がりの促通

 

 

 

 

 

備考

 

実は肩や背部もどこをコンディショニングしようとも痛がられた、腰痛ほか肉体的ストレスが全身に回り、痛くない動作を探し代償を続けた結果だと考えます。

 

なので何回にもなりますが消炎を行い目的目標をクリアにして、再度施術計画を立てたいと思います。