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書類の梱包箱を持ち上げて腰痛再発/40代 女性 医療事務

気になるところ

腰痛の不安感(既往3年前腰椎椎間板狭窄の専門医診断有り)、その際にご来院頂き問題点クリア、以降久しぶりの違和感だとの事。

大腿後面ー下腿脹脛の妙な倦怠感
右臀部痛

 

 

 

思い当たる原因
職場にて、重い20㎏以上の書類を入れた段ボールを事務所から2F倉庫へ移動させた
実家の祖母トイレ介助(立ち上がり補助)

そのくらいしないとの事

 

 

しかしながら、よくあるパターンとして日常生活の中で少しづつの負荷が、最後の一手で腰痛に発展する可能性の方が高いため、その行動パターンを探り仮説と検証をしたいと考えた。

 

 

 

 

 

 

仮説と検証

1)調剤薬局の事務をされているとの事、その際の姿勢でひとつだけ気になる事がある

共用デスクのパソコンを使う際に、体幹を左へ傾けて事務作業を行う事が多い

つまり患側右の床反力を生むために、右足で地面を無意識で踏んでる可能性が高い(足関節底屈:ヒラメ筋 股関節伸展:ハムストリング・臀筋)

2)1から右大腿・下腿・臀部の過緊張と圧迫痛を確認、過緊張も圧迫痛も健側左比較にて顕著

3)加えて膝伸展作用にて外側広筋も使う、その浅層にある腸脛靭帯を侵害し、膝の屈曲可動域も制限している(健側左比較)

4)腰部自体(特に患側右)の過緊張はほぼ左右差は無く、1の仮説の線が濃厚になった

 

 

 

 

 

 

コンディショニング


1)臀部―下肢のハンズオン(手技)

2)デスクの座り方アドバイス

 

 

 

 

 

 

備考

今回は下肢のハンズオンだけで事なきを得ました。

椅子に座れば下肢へ荷重負荷が掛からないと思うが、それは脚が着床しない場合は足関節底屈筋は使わない

しかし股関節の伸展筋は姿勢維持固定に使う、なので疲れない事ないのが本当です、なので片方へ身体を傾けたままの姿勢は片側の負荷を掛けやすく、今回の様な問題も起こします。