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ぎっくり腰が楽になって腰背部へ違和感/40代 女性 主婦

気になるところ


ぎっくり腰明けの腰背部違和感
1)横に寝ると違和感が増大
2)ぎっくり腰は14日間続いた、特にハイハイしなくては動けないくらい酷かった
3)腰痛既往は学生時代に通学とアルバイトを激務でこなす、その際に1回ぎっくり腰になった事がある
4)慢性的に肩こり・首のこり感を感じている

 

 

 

 

 

 

仮説と検証


カウンセリングから問題点を絞り込むため下記項目を考慮する。

1)横に寝ると違和感→特定の動作痛が出ないのか自動運動からの確認→体幹屈曲・伸展・側屈・回旋共に動作制限も痛みも無し(-)。

問題点は動作からは読み取れなかった。

但し屈曲動作の際に腰椎が屈曲制限がある事を認める。
伸展動作は上部胸椎の制限がある。

2)矢状面(横)からの立位姿勢→COP(足圧中心:床反力作用点)足の裏にかかる重心位置がかなり前(前につんのめる)、腰椎過伸展し、臀部は後方へ吐出した感がある。

但し骨可動性低下でない事に、施術テーブルへ仰臥位(仰向け)に寝た際、反り腰の顕著な腰浮きも無く、術者の手も腰部隙間に手が入らない。

つまり立位姿勢のボディイメージ(良い姿勢)がこれになっている、その事からCOPが前方にあるのを戻すために下半身重心から起立筋などを使い上体を起こしている、つまり常にぎっくり腰になる要素をお持ちである可能性が有る。

但しひとつ合点がいかない部分もあり、もし起立筋群が過緊張していたら「体幹回旋運動」に問題あるが現状ではややつまり感あるものの不足はない、その理由は腹横筋を抜いて体幹ゆるゆるにして姿勢を常に維持している事を仮説する。

結果的に腰椎が可動性亢進し、胸部回旋不足を補う事が可能になるのでは?とも考える。

3)肩こりについて
肩こりとの主訴がある、しかしながら上腕の動きは全く持って問題ない
実は上部胸椎の伸展制限アライメントが、頸椎アライメントに影響し前方頭位を起こしていた。

徒手的に胸椎を進展させただけで、問題の頸部過緊張が弛緩した事をクライアントさまにもその場で触って頂き確認してもらう。

 

 

 

 

 

 

コンディショニング


1)腰椎屈曲制限・首のこり対策として体幹機能を復元する
つまり胸部は伸展可動域・腰部は屈曲可動域を拡げる事にした

腰椎屈曲エクササイズ
胸椎伸展エクササイズ

ホームエクササイズをアドバイスし毎日ご自宅でも行う。

2)実はCOPの位置異常は胸郭の拡がり無さにも起因、つまり呼吸法を行う際に首と肩も伸展させて行う癖がある。

正常な呼吸法を指導し矢状面術前後画像を比較した、好転を確認しこれもホームエクササイズとして指導、ご自宅でも行って頂く。

3)7日後に再度経過確認を行う事にした。