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身に覚えがない夜間のふくらはぎ痙攣/40代 主婦

気になるところ


ふくらはぎの痙攣

寝ている時にふくらはぎの痙攣がある、寝ている際に痛みで目が覚める
身に覚えがない(さほど歩いた記憶も無い)
庭の草むしりを連続で3時間程度した、身に覚えと言えばそれくらい

 

 

 

 

 

 

仮説と検証


1)身に覚えがないと伺うも、草むしり連続以外にも何か原因があると考える。

先ずは姿勢評価を行いCOP(床反力作用点)重心位置の確認を行う→術前画像を確認し、矢状面(横から見て)で通常よりCOPが前方にあり、常に足関節底屈している可能性がある。

2)1の確認として、立位・座位共にその姿勢での腓腹筋やヒラメ筋の過緊張を確認→立位の際にふくらはぎの過緊張を認めた→腓腹筋。

つまり1での仮説が濃厚になる。

3)日頃からどことなく慢性的な肩こりを感じている、しかし寝ている際には楽になる→姿勢制御の問題で、重力負荷方向が寝ていると頭方から足方へ抜けないので、症状が緩和すると考えた。

4)1-3の問題点で、各関節の伸展性制限を調べる
その際に腰部は過伸展していたのでそこを中心に、矢状面から見て相反している部位を確認した。

胸椎が伸展制限が無く、動作を自動的(自身で)行う際に腰椎からのけ反る格好で姿勢制御をされている、この代償行為を減少させることを目指す。

対側が前方へ重心を持って行く作用を行うに対し、足関節と腰椎で身体を起こし重心コントロールしている可能性も高い。

なので草むしりなど、前傾の強い姿勢で作業を行うと更にふくらはぎ(足関節底屈作用)を強め、結果的に今回の痙攣問題へ関係するのだと結ぶ。

 

 

 

 

 

 

コンディショニング


1)ウォールストレッチ30秒

2)胸椎伸展エクササイズにて可動域を拡げる

上記から矢状面画像を術前後にて比較、COP位置がやや後方で外果(そとくるぶし)の前方へ位置し正常に戻った。

 

今後経過観察にて確認をおこなう。