· 

腰椎分離すべり症からの腰痛/40代 男性 建築業

気になるところ


腰痛、椅子からの着座の痛みで代償で手で座面を持ちたくなる感覚

3日前からの痛み、思い当たる原因が無い。


思い起こせば車に乗る際に「グキッ」と来る痛みがありそれから現在に至る。

元々、腰椎分離症が高校生の時に発症、剣道をしていて現在も現役&指導者として毎週活動されている。

いつも痛みがあるわけでは無いが、体幹の伸展運動(腕を使い思いっ切り背伸び)などやらない様にはしてる。

なので時折こうして痛みが起こるが、今回は酷いので作業場の親方から「整体に行ってこい」と言われ、そう行動されたとの事でした。

 

 

 

 

 

 

 

仮説と検証


1)既往の「腰椎分離症」が今回も問題点に上がっていると考える

2)何故?急に問題点が・・この数日快晴で夏日も続き屋外作業は熱い、つまり空調服は着ていたかもしれないが、体内へ熱が入りやすいし体型的にも細身なので、深部熱を起こしやすい→炎症

3)1-2の問題点と「気温」と言う外因から炎症と考え、アイシングを行う→立ち座りが痛いのが全く問題なく動作できるようなる

4)腰椎の伸展
矢状面(横)から画像を見て抗重力伸展活動が出来ていない、残念ながら画像はお見せ出来ないが、頸椎が過伸展ー胸椎伸展不足ー腰椎が代償で過伸展と、胸椎の伸展制限がある

5)4の詳細分析で、胸郭が左回旋している事が判明し右肩甲骨も前方・下方へ吐出していた、右前鋸筋ー右外腹斜筋過緊張し片側が屈曲入っていると両側の胸椎伸展運動も制限される。

6)先ずは腰部の消炎を行い、7日後に経過観察を行い更なる胸椎の伸展を促し可動域を拡げ、頸部・腰部の代償的過伸展を抑制し好転へ流れを作る事にした。

 

 

 

 

 

 

 

コンディショニング


1)腰部アイシング

2)胸椎伸展ハンズオン(手技)

3)鏡を使い、呼吸法を用いバーチカルエクステンション(垂直的伸展:正しい姿勢)を再構築した