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若くても繰り返す腰痛 20代 男性 会社員現場作業

気になるところ


腰痛、来院前日からの痛み
本人確認で「どこがいたいですか?」に答えられない放散痛
着座で力をいれる際に痛み
前日少し痛みがあるものの、そうでもないと思いゴルフの打ちっぱなしで楽しんだ(打数ほか経過時間は不明)
腰痛歴は2年前もあり、以前整骨院へ行き難を逃れたとの事、1年間はそうでもないがその後頻繁に腰痛を起こしていた。
高校時代は野球をしていた、現在でも草野球をしているがそこでは腰痛は感じない。

 

 

 

 

 

仮説と検証


1)放散痛で痛みを極限的に示せない事
臀部や下肢への痺れなど神経症状がない事から筋性腰痛の可能性が高い

 

2)SLRテスト(下肢伸展挙上テスト)を行うも(ー)
1の可能性がさらに高まる、しかし膝を屈曲し股関節を関節可動域終末まで他動的に曲げると、左側は腰部への響きがあり、背面の筋への伸長刺激が痛みに変わることが分かる。

 

3)左腰腸肋筋の盛り上がりがあり、右側比較で圧痛がある
姿勢を作るのに抗重力伸展活動に於いて、インナー(多裂筋 重用筋の同時収縮)を普段使えていない。

 

4)3の裏付けは問診時ほか、意識を抜くと安楽姿勢になり背中を丸めている傾向
さらにその時間が長いと違和感と痛みを感じるのか?5分もたたないうちに努力性にバーチカルエクステンションしたがる。(恐らくこの姿勢で楽になる)

 

5)左臀部のか緊張と圧迫痛
歩行時の地面へ初期設置の際、腹部体幹固定力が少ないので臀部のか活動を起こしこの徐油袋になっているのか?

 

6)そもそも立ち上がる際の痛みは何か?
健常者で機能的姿勢(猫背でない)の際には、着座にそこまで気を使わないのは重心コントロールが支持基底面に対しうまくコントロールできている。

つまり力をいれて立ち上がることさえしなくて良い程度の、腰への負荷と考える。

 

7)動作痛は座位・立位共にのけぞり動作が痛い
あとで判明したが、良い姿勢のイメージかなりの反り腰担っている、その原因は安楽姿勢と胸椎伸展可動域の低下と考えた。

日常機能的姿勢をとろうと考えた際に、この「反り腰」姿勢が発動し腰部を痛める事へ展開してしまうことが多い。

 

 

 

 

コンディショニング


1)腰部アイシング20分で消炎

2)ボディイメージの書き換え

 

 

 

 

備考


NRS8→5との事、セラピストから見たら動作ももっとスムースで2程度には見える。

アイシングとボディイメージを変えてもらい、ちゃんと機能的姿勢(良い姿勢)の際でも、支持基底面に重心が入る様に自己修正。

その後多裂筋の促通を行いたいと考えます。