気になるところ
既往1:3週間前に左膝打撲(試合中に他チーム選手とぶつかり受傷)
整骨院に行きテーピングとご自宅にてアイシングされたとの事。
既往2:2週間前に右足関節の捻挫(内反捻挫と思われる)現在テーピングされている、元々8年程度サッカーに触れてこられそもそも右足関節の捻挫は多発して、ご本人曰く常態化しているとの事でした。
その中での、フィジカルコンディショニングをご希望でした。
仮説と検証
コンディショニングと言われても、「修正より予防」の観点から、右足関節内反捻挫多発に着目、姿勢の問題(バイオメカニクス)的な運動連鎖に於いての問題点を洗い出し考察した。
1)足関節の捻挫→足底の過緊張
足部外側ユニットの固定機能はあるが、内側ユニット(母趾→第3趾)の拡がり地面へ密着する機能が少ない。
つまり荷重応答した際に足部が地面に対し拡がらず、足関節的には内返し→外返しに適応せず、足関節へ負荷し距腓靭帯へせん断方向への負荷を掛けている可能性がある。
2)1の足関節の上向性運動連鎖か、もしくは胸椎伸展制限からの下向性運動連鎖故の姿勢が伺えた。
前方頭位ーわすかな胸椎屈曲(特に上部胸椎)-胸部前面のへこみー骨盤後傾ー股関節屈曲外旋ー膝関節屈曲外旋-足部内返し
この姿勢が出来ている事が確認できた。
3)サッカーでのボールを追いかける姿勢がどうしても2になる、しかしながら日常生活に於いてこの姿勢を常態化すると、肩こり腰痛などの問題が今後出て来る可能性も否めない。(実際左腰痛はあり、下部頸椎も緊張部位を認めた)。
4)胸椎伸展運動を自動的に行い可動域の確認を行う→腰椎代償性の伸展運動しか認められない。
コンディショニング
1)胸椎の伸展ROM(可動域)を出すためのエクササイズ→後頚部・左腰部の筋緊張が弛緩されたのを認めた。
2)呼吸法を使い1の後、姿勢の作り方を鏡を見ながら指導した。
備考
姿勢が悪いとインナーマッスルはつきにくいと思われます。
つまり猫背だと腹部にある「コア」と言われる部位が固定するべき際に機能しない、つまりボールを蹴るなどの四肢活動もパフォーマンスが低下すると考えます。
想像すると「でんでん太鼓」の胴体部分がもしこんにゃくの様にやわらかかったら?と言う感覚です。