気になるところ
寝違え(頸椎捻挫)
1)来院当日、朝不意の動作からの首の激痛動かせないままの感じ。
2)いつも肩こりを感じ、自分で首を捩じり違和感からの解放(すぐに元へ戻る)。
3)交通事故2回、追突事故を最近も(半年前)にされて頸椎捻挫の歴、整形外科に通院していた、保険適応の終了から通院完了、その後何もしない状態にて現在に至る。
4)10代から肩こりがあり、数回親に連れられマッサージに行ったこともある。
5)腰痛もある(反り腰を病院・治療院などでも指摘される)
6)頭痛持ち(嘔吐 締め付けられる感 目の奥の痛み)
血圧等の刺激で起こりやすい脳血管性や緊張型頭痛など併発している
仮説と検証
1)先ずは急性期の頸椎捻挫、アイシング20分行い首が動けるように行う
2)交通事故多数回と、頸椎アライメント異常(前方頭位)の原因として、上部胸椎屈曲が原因と考え目視確認からも盛り上がりを認めた
3)2の検証として、後頸部のアイシングを行った後に用心しながら仰臥位にての上部胸椎伸展を試みた、硬結と伸展制限および圧迫痛があり、頸椎アライメント修正の課題になる事も確認できた。
4)2でも伝えた頸椎の可動性亢進(緩く動きすぎ)と、上部胸椎の屈曲位からの各動作へ同調できない理由、この事からも頸椎の不安定性を起こす「首捩じり」と矯正は止めてもらう。
5)「反り腰」といわれたが、実際仰臥位になられ腰部の隙間を確認したが、施術ベッドへ密着し浮きは認められない。
つまり、座位立位のさいの前湾が大きく見えたのは胸椎伸展不足からの(若干の猫背)問題から重心後方、姿勢制御を腰を前方へ出して(スウェイバック)の姿勢で重心前方の相殺。
こうして重心維持を行い立位もしくは座位としていたのでは?と考えた。
6)頭痛の起こる方向性は無い→多重要因の頭痛ではあるがむち打ちによる椎骨アライメント異常、もしくは関節の結合の緩さからくる椎間関節性頭痛(一定方向の首の向きで起こる頭痛)は除外する。
7)ここでは画像はお見せ出来ないが、矢状面(横から)姿勢確認すると目線がやや上を向く→抗重力伸展活動にて姿勢作りに脊柱起立筋群を使っている事が分かる。
つまりインナーでの姿勢制御(多裂筋+腸腰筋)が出来ていない、よく観察すると骨盤も後傾なのでインナーが入らないのも頷けた。
その代償での起立筋群の過緊張は、肩こり腰痛を増強させている。
コンディショニング
1)アイシング20分
備考
残念ながら急性期故に痛みが極端に楽になる事は無かった、来院前と余り変わらないが仰臥位から起きる再の動作が少しだけ痛みが少なく可能になる。
今回の急性期痛は交通事故を起こし既往にも前方頭位があるにも関わらず、ご自身で首を捩じられたり頸椎の不安定さを亢進させた事だと考えます。
これを機に、上部胸椎の可動性を修正し、間違った運動連鎖からの解放で姿勢を正し、代償行為からの痛みをなくしたいと考えます。