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腰痛と肩こりほか職制上の問題 50代 女性 トラック乗務員

気になるところ

 

1)腰痛
半年前、専門医にて腰椎前方すべり症との事、しかしながら腰痛は昔からでん十年来の問題との事

 

2)肩こり
後頚部から肩甲骨間の痛みと倦怠感

 

3)頻繁に起こるこむら返り

 

 

 

 

 

 

仮説と検証

 

先ず仕事柄の姿勢が問題で、前傾とハンドルを持つ姿勢から菱形筋の緊張や後頚部の緊張あり。

 

腰痛に於いても、骨盤後傾位でドライバーズシートへ何時間も座り、インナーも全く作用していない状態の不安定で、路面や車の振動を受ける

 

座位に於いても、前傾姿勢は足部の底屈で身体を支えようとし、常に過緊張と股関節ー膝の90°屈曲と下垂からの、静脈の返りを阻害して虚血になりやすい。

 

1)姿勢評価

前額面:胸郭右回旋 左鎖骨も第2肋骨も下制、肩甲骨右外転下制 左挙内転挙上

矢状面:亀背Th5-9(第5-9胸椎)屈曲、前方頭位

 

2)動作評価(+:所見あり)
前屈:腰椎(+)
伸展:胸椎(+)
回旋:左回旋(+)

 

その他評価
左肋骨角が鋭角で、胸郭自体も吸気時に拡がりが少なく感じた。

 

 

 

 

コンディショニング

 

 

1)胸椎伸展エクササイズ

2)胸椎回旋エクササイズからの左回旋制限の修正

3)ウォールストレッチ

4)運転乗務中にボーンの入ったコルセットを常備しておくアドバイス→ゆくゆくはインナートレーニングを行う、しかしながら先ずは胸椎伸展と左右回旋制限の修正を行う、その後が有効と考えた。

 

 

 

 

 

 

備考

 

仰向け、寝返りなどの動作を行う際に顔をゆがめられる、その時に痛いのだと感じたので術後は先ずその表情の観察。

特に痛そうな感覚ではなさそうなので好転は見れたのでは?と考えた。

 

確認を含めて、次回の確認を七日後にお勧めしたが「また痛くなったら来ます」との事、そこまで印象的には回復できた?と考える事にした。

 

 

しかしながら病態が「腰椎前方すべり症」と、簡単には好転望めない事など踏まえお伝えしました。