リンク:転倒が原因で立てないくらい腰が痛い 50代 男性 工務店勤務
気になるところ
10月14日に職場で尻もちをつかれる向きに転倒、臀部と腰部を打撲し以降の痛み経過
1)あれから11月2日まで経過したが痛みが続く、10月14日に来院された際にはそもそもの姿勢維持に起立筋の過活動があった故からの受傷痛。
2)その状態での後方転倒からの衝撃的で起立筋過伸展され捻挫
3)アイシングをしながら数日後に経過観察されるよう伝えた→経過良好ではない?
4)当院への経過来院は無いものの、気になり専門医へ行き診断をもらう→骨には異常なしただのぎっくり腰と言われロキソニン処方とシップを貰う→好転無し痛みは継続
5)11月3日(文化の日)に痛み継続に連絡あり、当院休日のため電話連絡を受けるも対応できないため休み明けのご来院を進める→来院されず様子を見ますとの事
6)既往にⅠ型糖尿病があり、内部の筋損傷も修復時間が健常者より多くかかる事も説明
7)11月21日に連絡を頂き再来院との経過
8)着座動作痛あり、やはり起立筋の過緊張があり時間的に収まっているものの左腰部痛残存の様相
仮説と検証
1)姿勢評価
前額面:胸郭左回旋 肩甲骨左外転下制 右内転挙上 左腰腸肋筋過緊張からのやや盛り上がりを感じた
矢状面:前方頭位 亀背(th4-7:第4-7胸椎屈曲)股関節・膝関節軽度屈曲
2)動作評価(+:所見あり)
屈曲:腰椎(+)
伸展:胸椎(+)th4-9※上半身重心の伸展活動が気象のため、腰椎で体幹を起こしている→起立筋過緊張
回旋:体幹右回旋(+)
起立筋過緊張の背景に、胸椎の屈曲変位がありそこを無理にでも上体を起こそうとして伸展、結果骨性に前屈している胸椎は起こせず、腰椎だけ過伸展し、更に今回は左腰腸肋筋へダメージを残す結果となったと考えた。
コンディショニング
1)胸椎の伸展可動域促通エクササイズ
2)起立筋リリース
3)大腿直筋ほか下肢のトリートメントで股関節と膝関節の伸展を促通
4)上前腕のリリース、仕事で使われ過緊張があった
備考
NRS6→3となる
屈伸運動や低所の着座を行うも発痛を認めませんでした。
今回の様に激痛に至るまで放置されずに、メンテナンスの必要性を伝えた。