リンク:座業からの腰痛は身に覚えがない 50代 男性 地方公務員
気になるところ
急性腰痛経過4日目にて、アイシングの効果確認と可動域の確保を狙う
1)激痛は減少NRS10→3-2程度(痛みの10段階評価)
2)但し着座は未だ不安がある
3)回旋運動など、寝返り動作は問題なく可能
仮説と検証
1)姿勢確認
前額面
特になし(ー)
矢状面
前方頭位(+)残存
2)動作評価※経過4日目と動作は痛みが怖いため動きは少なく行う
屈曲(+)
伸展(+)
回旋(-)
全般的に動きに対し恐怖感が大きい
3)その他評価
上記評価から、腰腸肋筋の過緊張は残存とりあえず消炎した感じにはなるので少しずつ可動域を広げるコンディショニングを行う。
前方頭位もある事から上部胸椎の伸展ROM(可動域)確認をした(+)、今回問題の腰腸肋筋の停止部として第1-6肋骨角上縁、第7頸椎横突起の後ろに付着作用している。
この事からも、外腹斜筋両側過緊張や座位が多く腹圧低下からの上行性運動連鎖の観点からも胸椎屈曲位が増大、頸椎・胸椎屈曲を持ち上げ腰腸肋筋の伸展負荷を更に増大させたとも考えた。
本来なら腹圧上昇からのインナーで対側性運動リズムを作る必要があり、そのエクササイズを行う必要性を感じました。
コンディショニング
1)胸椎伸展エクササイズ
2)コア賦活化エクササイズ(多裂筋+腸腰筋同時収縮)
3)胸式呼吸促通
備考
今回も1年ぶりのご来院で、症状も前回と全く同じとカルテから確認しました。
座業が多いと言われながらも、時折趣味のサッカーやゴルフもされて運動は足りないものの適度にされている。
なのに座業ばかりの生活と変わらない定期的な腰痛、これは日常の姿勢から来るトラブルに他ならないと感じました。