リンク:20年ぶりの腰痛で温めても痛い 40代 男性 高校教師
2回目気になるところ(発症4日目)
1)不意の動作の激痛がある(不特定動作・・起立などの背部筋へ負荷がある場合)
2)1の動作痛がかなり軽減しNRS10→3(痛みの10段階評価)
3)部活顧問の仕事がこなせた・・グランドを軽く走るがぴょんぴょんと走ると生徒に歩様が異なると言われる
仮説と検証
1)痛みがの場所が正中L5(第5腰椎)辺りで、指で「ここ」と示唆出来るまで痛みの範囲が縮小→アイシング経過からの問題点絞り込み→炎症が酷くセルフケアからのカイロが様態を悪化させたことが明確
2)痛みの度合いの落差が激しく、痛いときには腰砕けになり問題ないときは小走りさえ出来る
3)立位で首を前屈すると腰痛が響く事が今更判明→前回仰臥位にて行った動作は発痛無しだったが変わる
上記の事から神経的な問題も含んでいるように見えた、もう少しアイシングを継続して頂き部活練習の前はグランドを歩く、運動を軽くしてもらう事で椎間板の賦活化を行う(椎間板の軟骨終板と髄核の水分や栄養の受け渡し促通)
4)吸気動作で体幹頭部が後ろへ逸れる→胸椎の伸展ROM(可動域)も少ないが、肋骨の拡がりも少ない→伺うと自然気胸の歴がある→肋骨が開かない事の要因で胸椎も伸展ROMが少なく、姿勢制御もL5辺りを回転軸にし脊柱起立筋の過作用で腰痛したとも考えられる。
コンディショニング
1)立位で呼吸介助からの胸椎伸展促通と横隔膜のトレーニング
2)アイシング継続
3)椎間板の賦活化のため歩くことをする→座業委が多いのでディスクへのストレスが140-150%にUP(立位比)
備考
2度と発症しない体づくりを目指す
胸郭のROM拡充とコアスタビリティの確立のために来院頂く、今回の経過が良ければ1か月以内に再来院と言う事で良いと考えます。
しかしながらこれで終わりなら、生活習慣からの問題点であり神経症状もグレーゾーンのところから、繰り返す腰痛(実際起こすたびに症状悪化)を止める事で健康を取り戻せると考えます。