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左肩と首が痛い背中の骨が出てきた3 30代 女性 ドラックストアースタッフ

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気になるところ

 

左膝前面の痛み

膝蓋骨(脛の皿)下方が痛い

いつもは痛みがない

1か月前に半日に近い時間JRに乗り、膝を90°屈曲・下垂した姿勢から発痛

それ以降、仕事場での品出しなどしゃがんで行う作業で発痛

歩行時や階段昇降では痛みが出ない

当院での発痛再現性がない

以前からの肩こりはあるものの特には無い→どうにもならないくらいの痛みは減少しNRS8→3程度(痛みの10段階評価)

 

 

 

 

仮説と検証

 

1)姿勢評価

前額面

胸郭左回旋

右肩甲骨外転下制(rib2:第2肋骨)の前方吐出・下制

 

矢状面

前方頭位気味(c1-t1:第7頸椎から第1胸椎)の屈曲があり後方吐出に見える

骨盤後傾位(ASISとPSISの落差が少ない)

全体的に踵へ荷重を掛けているように見えた

 

2)動的評価

前屈(+):胸椎主導で腰椎の同調が少ない

伸展(+):腰椎株の過伸展があるが胸椎が同調しない

回旋(+):体幹右回旋制限

 

ちなみに胸式呼吸からの(特に吸気)で体幹の動きがあり、肋骨の拡張動作が苦手が発覚した。

 

評価から体幹が左へ回旋、頸椎下部・胸椎上部は屈曲している事から重心が左・足趾前面・前方へ掛かる(大腿部ー膝も同様)

さらに胸式呼吸の胸郭拡張(下部)不足からの屈曲姿勢も影響している。

 

その姿勢相殺からの全体の荷重を踵へ書ける傾向があり、下腿三頭筋を使い床反力を作り出し若干後方荷重

 

結果日頃の姿勢と、今回長い間電車に乗り膝を曲げると言う関節自体の不安定(緩みの位置)、更には姿勢からの座位でも不安定な過重負荷からの問題だと考えた。

 

だからまだ炎症まで行かなくて、再現性のない痛みになると考える。

 

 

 

コンディショニング

 

1)上部胸椎伸展エクササイズで前屈姿勢の修正

 

2)胸式呼吸からの重心の掛け方を練習、横隔膜の賦活化と下部胸郭の拡張(バケツハンドルモーション)

 

3)僧帽筋下部繊維の強化トレーニング

 

4)左下肢のコンディショニング

 

 

 

備考

 

何気に気づかない仕草からの問題点は非常位に多く感じます。

時として、痛みの再現性がない場合初期なのではじめに対応すれば、急性痛に至らない事も良く対峙しますから定期的なメンテナンスをお勧めするのはそのためです。