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腰椎脊柱管狭窄症からの右坐骨神経と腰痛 40代 男性 会社員 溶接組立工

気になるところ

 

腰痛

  • 元々腰痛持ち
  • 学生時代に遡り、柔道をやっていたがその頃から腰痛の傾向はあり、格闘技ゆえの腰部受傷もあり得る
  • 数年前にも神経根ブロック治療の歴があり、ただの腰痛ではない事が分かる(筋骨格系より神経症状)
  • 今回もご来院時前に整形外科への受診、画像診断からの椎間狭窄を認めたブロックなどの処置は無いか鎮痛剤の投薬
  • 経過2日でも好転しない(歩行困難状態)
  • 会社はこの状態でも何とか出勤するが、その際同僚に「腰痛は温めたらよい」と聞きカイロを患部へ貼って作業
  • その後さらに痛みは増す
  • 別の同僚に当院をご紹介頂き今回に至る

 

 

 

仮説と検証

 

先ずは「激痛」があり姿勢評価と動的評価も困難な状態、消炎から入るとした

  • アイシング20分→あまり効果ないのか?伏臥位からの仰臥位の方向転換の際とても痛がられていた
  • 受傷部位右臀部ー患側下肢を中心に各ジョイントのROM(可動域)拡充のため関連組織リリース
  • 仰臥位にて、片側ずつ股関節屈曲ー膝屈曲で痛み確認、更に両側動作を増やす→最初有った動作痛は軽減で出来るようになる
  • 膝・股関節屈曲位での片側ずつ足を持ち上げ→痛みはあるが若干可能→狭窄症の症状なら緩和する→筋性が強い
  • 腰椎脊柱管狭窄症の症状として背屈動作で発痛と言う特性上→痛み回避からの椎間を拡げる姿勢のため猫背、起立筋過緊張を起こし今現在は真にをやっても痛みが有り、筋性腰痛と狭窄症の混在した症状で起立筋炎症→カイロで加温し更に痛み増加と言うストーリー
  • 2回目アイシング→NRS10→3程度になる、普通に起きれて歩行も可能になった、エントランスから靴を履かれる動作もどこにも手を添えず可能になった→結果、やはり今回の痛みは筋性であり長期的には抗重力伸展活動を正常化し恒久対策としたい。

 

 

 

 

コンディショニング

 

1)アイシング20分 2回

 

2)下肢・胸郭回りのコンディショニング

 

 

 

備考

 

次回はコア賦活化とアウター(脊柱起立筋他背筋群)の運動パターンの変換を行う。