リンク:右足首がある日突然痛くなった2 70代 女性 主婦
気になるところ
右足首の経過
- 昨年11月下旬に発症していた右足首の痛み予後経過
- 12月所中に2回目の経過確認を行った→好転でNRS1(痛みの10段階評価)まで好転した
- それからの再発が1か月後にあったかどうか?
- 確認すると全く問題なく、畑の畝も気にせずに歩けるとの事
- 前回の右足首の問題の際に姿勢評価→亀背が分かり歩様の変化もあったと推察
- 今回はその姿勢の更新を行う
仮説と検証
1)姿勢評価
前額面
特に所見なし(-)
矢状面
前方頭位
胸椎屈曲
やや骨盤後傾
2)動作評価
屈曲(+)全体的に可動域が少ないが痛みは無い
伸展(+)伸展は腰椎が過作用し、頸椎・胸椎はほぼ動かないと同時に伸展可動域がほぼ無い(他動でも同様)
回旋(ー)
慢性的な肩こりが元来あり、そこからも胸椎アライメントが前回や今後の一次原因となるので、改善のためのエクササイズを行い、ご家庭でも実施する。
3)他評価
ご高齢と言う事もあり、念のため寝返り運動を確認
実は施術ベッドでの寝返り方式を確認すると、勢いをつけお腹の筋を使い起きる運動パターン腹直筋は無いので両側の外腹斜筋を使う)、これは正しいように思えて実はNGで、正常な寝返り運動が出来ない代償。
寝返りは赤ちゃんの成長過程ではとても大切、これが出来ないと起き上がりや着座起立ほか、正しい歩行も出来ません。
つまり、今回の歩行上の右足首痛の問題点と関係するものと考えました。
コンディショニング
1)胸椎伸展エクササイズ
2)前鋸筋リリース
3)胸式呼吸
4)寝返り練習(胸郭回旋からの伸展促通も兼ねる)
備考
胸椎アライメントの前屈変位から、重心位置が支持基底面より前方へ出ようとする中、畑の畝など足元の不安定な場所で距腿関節(足関節)が過剰に作用した結果だと確信しました。