気になるところ
メンテナンス来院:既往・腰痛・肩こり
- 今は特に無い
- 元々、繰り返す腰痛(ぎっくり腰)を数年単位にて起こしていた
- その痛みはこりごりなのでメンテナンスをして、再発予防したい
との事で、姿勢評価と動作評価にて重心コントロールを評価する。
仮説と評価
1)姿勢評価
前額面
胸郭左回旋
肩甲骨は胸郭とのアライメントは正常→ぱっと見は右上腕骨頭が前方凸に見える、これは胸郭変位の原因である(前鋸筋拘縮無し)
矢状面
前方頭位
胸椎屈曲
2)動的評価
屈曲:(+)無痛で前屈ROM(可動域が少ない)
進展:(+)無痛で頭頚部ー胸椎の伸展がなく、代償でL5が可動性亢進して伸展動作を作っている
回旋:(+)右回旋出来ない
3)他評価
体幹左回旋している原因
吸気にて右肋骨のふくらみが少ない、上部肋骨は左右均等に拡張している事から下部胸郭の問題
肋骨弓の肋骨上角が右側が鋭角に見えた→右横隔膜の拘縮で右下部肋骨を下制(+)圧痛あり
右下部肋骨の吸気時拡張不足と、静止時の胸郭向きが左回旋から右外腹斜筋の評価→拘縮あり(+)
胸郭に対して、右肩甲骨のアライメント評価として前鋸筋の過緊張を確認→(ー)圧痛もj無く組織も柔らかい→胸郭とのアライメントは正常とした。
上記から、右外腹斜筋と横隔膜辺りに問題があり亀背の増強に加担していたことが分かった。
更にその常時姿勢がモーターコントロールを位置づけ、最終的には動作パターンとして脳へ記録され多用される、これが猫背の常態化かも知れないと感じました。
コンディショニング
1)右外腹斜筋・横隔膜リリース
2)胸椎伸展エクササイズ
3)胸式呼吸トレーニング
備考
何も問題ない様でも変化は30日程度でも起こる
もちろん職制上のトラブルもあるが、基本運動をするかしないのか?これでかなりり変わる、つまり「活動的な休日」を過ごすのか?どうか?これに尽きる。
なので事務系のお仕事など、特に座業はフィジカルにダメージを与えやすい事も言える。
今回も体の硬さがとてもあった、これは表面では皮膚や筋膜と言ったそこまでも問題を感じないかも知れない、しかしながら深部では動脈硬化などの問題他加齢に伴うトラブルも起きやすい事も熟知されたい。
若いころ体が柔らかく、血圧もそうでもないが加齢とともに体は硬くなり血圧も範囲内だが数値が上昇したなど、これは未病かも知れないが勘案する事でもあり行く末の前兆でもあります。