気になるところ
腰痛
- そもそも既往に腰痛
- 3-4年前、右臀部―下腿後面への痺れを伴う腰痛を経験→現在は好転し再発無し
- 肩こりは座業で良く感じている
- 今回は事務処理が多く、会社以外の自宅でも1年分の処理を行う(自宅では座いす)
- 特に思い当たる節は無い
- 今回の痛みは激痛と言うより、背中を伸ばしたり何か動きたくなる倦怠感を伴う痛み
仮説と検証
1)姿勢評価
前額面
胸郭左回旋
左鎖骨挙上
矢状面
若干の前方頭位
骨盤後傾までは行かないが、元来腰椎過前傾傾向姿勢から言えば骨盤の前傾が少ない
動的評価
屈曲:(+)痛みは無いが屈曲深度浅い
伸展:(+)頸椎と胸椎が伸展できない、他動的にも徒手で胸椎伸展促通を促すも頭部まで浮き上がり椎間関節性の問題
回旋:(+)右回旋困難
今回の腰痛は姿勢痛と考える
- ご自宅で座いす+会社でもひたすら事務作業から、骨盤後傾→仙椎カウンターニューテーションからの骨盤帯ー腰椎への不安定性
- 骨盤後傾からの腹部コア緊張低下で腰椎の支持機構低下、特に前後は前縦靭帯・後縦靭帯からの支持機構がある、側方は何も無く筋支持しかできない弱さ
- 故に、脊柱起立筋群の過緊張から前傾維持姿勢(遠心性収縮)と、一度緊張すると回旋運動も出来ない特性を利用して脊柱を支持、この事で事務処理姿勢をしていた→過負荷に耐えれず疲労痛が起きたのではなかろうか?
- 起立筋群の過緊張とすれば、停止部が後頭隆起なので頸部後面や肩こりの問題も頷ける
- Tth1-3(第1-3胸椎)の関節性の伸展制限があれば、力の弱い胸棘筋の収縮出来ない原因にもなり、姿勢を作るのにアウターであるパワーの起立筋(最長筋)が優位になるとも考えられる
- 最長筋の停止部は側頭骨の乳様突起で、頭部を進展させる要素はある
コンディショニング
1)th1-3の伸展エクササイズ
2)胸式呼吸
3)起立筋伸展エクササイズ
備考
座業でも座いすはやめて頂く
より骨盤後傾からの腰部不安定性と補足する起立筋の過活動が起こる為である。