気になるところ
左の耳から耳鳴りがする
- 1か月前から調子が悪い、いつも肩が凝りすぎる歯茎が痛む
- ご自身で肩こりのストレッチを行い、2週間前には歯の問題は解決した
- 2日前から、左耳の耳鳴りがする
- 最近仕事がきつくて良く病気になる、膀胱炎で数日前に受診
- 過労で体重減少
- 寝たら耳鳴りが減少し、特に仰向けが消音する
評価と仮説
1)姿勢評価
前額面
肩甲骨外転下制(肩甲骨が胸郭に対しマルアライメント)
矢状面
やや反り腰
スウェィバック姿勢
3)動的評価
屈曲(±)ROMは少ないが無痛
伸展(±)ROMは少ないが無痛
回旋(-)
3)他評価
スウェイバック姿勢から
- 肩こりであれば胸式呼吸時にROMの変調が見られる?→問題ない
- 起立筋の過緊張?頭部の伸展方向への牽引力?→起立筋は緊張しているも影響なし
- 上記から、後頭隆起辺りの硬結を確認→硬結はあるが弛緩しても耳鳴り変化なし
- 肩甲骨の胸郭に対してのマルアライメントで肩甲骨外転下制位修正→耳鳴りに対して変化なし
肩こりではなく耳鼻科系の問題では?(耳管開放・狭窄)強く専門医へ受診を勧める
- 要因として、体重が減少し内耳道の脂肪体が減少しているかも
- 既往が右耳にあり、右鼓膜に微小な穴が先天的にある
- 体位を変えると耳鳴りが変化し、体幹他マルアライメントを変化させても好転の兆しが見えない
コンディショニング
- 肩こり除去のための胸郭・肩甲骨のマルアライメントの修正
- 専門医へ受診を勧めた
備考
耳鼻咽喉科に受診され結果を頂く
- 標準聴力検査→低音が若干(+)
- ティンパノメトリー検査(耳小骨筋反射検査)→(+)山型グラフの中央が左にずれるC型 耳管狭窄症の可能性
医師の見解
- 右耳の既往(鼓膜に穴)から圧が抜けて、左耳は耳管狭窄の傾向からの右耳と左耳の音の聞こえ方が異なり、2重に聞こえるのではなかろうか?との事
一旦、聴力が落ちるほか重大な問題では無い事が判明し、当院としても早めに専門医を勧めて良かったと感じた。