リンク:右肩が急に痛み会社を早退した 40代 男性 会社員(製鉄業)
気になるところ
右肩の痛みから現在は右頸部―肩(肩甲骨内側上角)の痛み
- 前回の右肩挙上痛はほぼ消失
- 上記の事から、脱臼癖のある既往から考えても何かしらの要因で亜脱臼を起こしていた可能性
- その痛みなら激痛で、会社を休みたくなるレベルの痛みと考えれる
- 今回は頸部ー肩甲骨内側上角の痛み
- 安静痛あり
- 寝る方方向で痛みが軽減
- 立位・座位は痛みあり
- 交通事故(頚椎症)の既往あり
評価と仮説
1)姿勢評価
前額面・矢状面評価は7日前の評価を使う
2)動的評価
同上
3)その他評価
気にるところでも書いたが、座位立位(頸部へ圧縮方向)では痛みが出て、仰向けに寝て更に枕をすると痛みが消失→この事から何かしらの問題で頸椎椎間の狭窄方向へのトラブルが考えられる。
検証として逆に頭部後屈テスト(+)痛み増強した。
その原因は
前回と同じで、上部胸椎th1-3:第1-3胸椎の伸展制限由来、更にはその重心が前にあるのを起立筋の過作用で伸展、結果、腰椎や頸椎へのコンプレッションを引き起こしている。
その他胸郭の自由度が少ない事で、腹圧を抜いている事からも、体重にふさわしくなくお腹が出ていた。
コンディショニング
- 頸部アイシング
- 胸椎伸展エクササイズ
- 胸式呼吸
備考
とても痛みから逃れたい一心で焦りも感じられる。
しかしながら自然治癒には時間が掛かる、そこで「やらなければならない事」「やってはいけない事」ここをはっきりとお伝えし、地道にエクササイズを行う意識指導もしておいた。
実はここがとても大切で、これがダメならあれこれと方針をコロコロ変えすぎても良い結果を生まない、但し好転がない場合は早めの次の手は必要ではある。