気になるところ
胸部痛
慢性的な肩こり
慢性腰痛
- 本来慢性的な肩こりがある
- 姿勢が猫背で自身でも気にしている
- 今回は加えて14日くらい前から背部痛で、肩甲骨間の痛みと動きの悪さ(開かない)
- 動作痛
- 今までの慢性肩こりに加えての問題から、今回耐えきれず当院へ来られた
- 寝ていたら、背部痛も慢性肩こり・腰痛もそこまで気にならない
- 腰痛は酷くなると右下肢を中心に痺れ感があり、現在は小康状態であり痛みが再発した際だけの感覚異常
- 腰痛は20年前にぎっくり腰→通院歴無し→はっきりとした鑑別診断はされていない
評価と仮説
今回は特にお困りな背部痛(抗重力時だけに痛みを感じる姿勢痛)にフォーカスし各種評価を行う。
但し、真の狙いはご自身でも気にされている姿勢修正から、慢性的な肩こり腰痛を軽減させられる可能性がある。
1)姿勢評価
前額面
胸郭左回旋
右鎖骨下制 左鎖骨挙上
右側を中心に前鋸筋ー外腹斜筋と腹直筋の過緊張を認めた
矢状面
前方頭位
少し顎を挙げられている
胸椎屈曲・亀背
骨盤後傾
腰部スウェィバック姿勢
股関節外旋
膝関節外旋
足関節内返し
2)動的評価
前屈:(-)
伸展:(+)全く頸椎胸椎伸展ROMhが無い、腰痛発症
回旋:(+)胸郭右回旋出来ない
3)他評価
先ずは亀背とスウェィバック姿勢との関係性をひも解く
- COPの観点から考えると胸椎は前方へ移動させている
- その事からCOPを後方へ相殺するために腰部と頸部を過伸展させている
- その作用筋は脊柱起立筋で、下顎が持ち上がっている姿勢からも言える
- 起立筋の過作用は頸椎ー腰椎の椎間を狭めてしまい、痛みを発症しやすい→今回のけ反り動作にて腰痛が出る
- そもそもの発生機序的に捉えると、亀背→胸椎屈曲→慢性肩こり→腰痛→現在に至る、このストーリーが考えやすい
コンディショニング
- 胸椎伸展エクササイズ
- 前鋸筋ー外腹斜筋リリース
- 腹直筋リリース
- 胸式呼吸
備考
上腕の水平外転動作が痛み無く可能になる。
今回お伝えしたセルフエクササイズの進捗状況を鑑みるために、7日後経過観察としてご来院頂く事にした。