· 

2年前から腰痛が酷く整形外科と併用してでも楽になりたい 60代 男性 元事務職

気になるところ

 

腰痛

背部痛

肩こり

 

今回は神経症状もある腰痛について一番のお悩みであるためフォーカスを行う、更に運動連鎖からの考察で肩・背部の問題と腰部は深く関連しているものと考え、その理由も踏まえて考えに至る。

  • 腰痛はいつも怠く横向きで寝る事が多い
  • 2年前退職されて腰痛が発症、リハビリとトレーニング施設がある整形外科に通院中
  • 専門医に腰部脊柱管狭窄症と腰椎ヘルニアがあると診断
  • 左股関節を曲げると腿裏が突っ張り腰部への響きがある
  • 中腰動作に痛み→着座痛
  • 庭の草取りをすると痛み
  • 症状から、専門医にウォーキングはしない運動指導をされている
  • 腰部痛は2年前以前は無く、現在の問題が想像出来なかった
  • 生涯事務職だった
  • 内科的な問題は無い

 

 

評価と仮説

 

1)姿勢評価

前額面

胸郭左回旋 右肩甲骨―胸郭のマルアライメントはそこまで感じない

右鎖骨下制 左鎖骨挙上

 

矢状面

前方頭位

亀背

胸郭下制

骨盤後傾

 

2)動的評価

屈曲・伸展(+)痛みで出来ない

回旋:(+)体幹右回旋不可

 

3)その他評価

SLR:L(+)坐骨神経経路からと腰部への響き

矢状面姿勢評価から、腹圧低下で体幹支持機構が腰椎支持しかできない可能性→徒手で腹横筋を賦活化させて着座動作評価→痛み消失

 

先ずは日常生活でお困りな部分だけ取り除く事にした

  1. 運動連鎖の正常化から、腹圧賦活化の前準備
  2. エクササイズでの腹圧の賦活化
  3. 着座動作他運動シナジーの書き換えで正常な運動パターンの刷り込み
  4. 動作に於いて「痛い記憶→痛くない記憶」へ

 

 

コンディショニング

  1. 胸椎伸展エクササイズ
  2. 前鋸筋ー外腹斜筋をはじめ体幹と下肢の筋リリース(抗重力筋と拮抗筋)
  3. 胸式呼吸
  4. 着座トレーニング
  5. ホームエクササイズ(2を除くすべて)

 

 

備考

 

2年前からいきなり腰痛を発症され現在に至る。

それまで問題は起きた事なく定年退職と同時に問題発症、これからの人生を楽しまれる予定だった、私も個人的には還暦も過ぎたのでお気持ちがすごく分かるし、出来る事なら何とかして差し上げたい気持ちで一杯である。

 

実際には、中腰や着座の際に痛みが無い方法をお伝えし、見出されたので日常の中で動作パターンが変化し、病巣に対し好影響を与えればと思います。