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圧迫骨折をして余計に痛みが出た腰痛 40代 男性 高校教員

気になるところ

 

腰痛

  • 昨年12月L1:第1腰椎圧迫骨折既往あり
  • その前から慢性的な痛みはある
  • 寝起きの痛みがある
  • 通常なら仰向けから、真っすぐ起き上がれていたが現在は動作痛がある

先ずは昔からの腰痛と12月の圧迫骨折既往の問題鑑別を要す

 

 

 

 

評価と仮説

 

1)姿勢評価

 

前額面

胸郭右回旋

右鎖骨挙上

左鎖骨下制

左腰背部過緊張

 

矢状面

前方頭位

上部胸椎屈曲

スウェィバック姿勢

骨盤後傾

全体的に前傾で足関節戦略を多用し立位維持の傾向がある→垂直知覚の問題がある

 

2)動的評価

屈曲(+)腰椎屈曲制限で動作時平らになる

伸展(+)腰痛を認めるL1-L3周辺でぼやけた感じ、動作は腰椎主導の伸展で胸椎の追従を認めない

回旋(+)体幹左回旋出来ない→うつ伏せから起き上がる際にこの方向へ体幹回旋させると腰部痛(+)

 

3)他評価

  • 伏臥位からのけ反る動作に痛み→動作評価での腰椎伸展可動性亢進あり(圧迫骨折既往由来も含む感覚)
  • 体幹右回旋制限→左外腹斜筋ー前鋸筋の過緊張と圧迫痛がある
  • 動的評価からの胸椎伸展ROM低下を認めた→修正を掛けて腰部伸展痛の再評価を行いたい
  • 上記から、胸椎の可動域低下が慢性的な腰痛を起こし、更にその問題がL1圧迫骨折での伸展ROM低下と相互作用での腰痛と考えた。
  • 先ずは胸椎伸展ROM拡充からの腰部痛を確認する

 

 

コンディショニング

  1. 左前鋸筋ー外腹斜筋リリース
  2. 徒手的に胸椎伸展ROM拡充エクササイズ→腰椎伸展痛の軽減を認めた
  3. 1からホームエクササイズにて胸椎伸展エクササイズ指導
  4. 屈曲動作の際に、腰部の屈曲ROM低下を認めたので起立筋伸張エクササイズ
  5. 胸式呼吸

 

 

 

備考

 

NRS6→4になる

7日後本日の経過とホームエクサイズの評価と今後の施術計画を立てる