リンク:左五十肩が放置していても楽にならない2 40代 女性 医療従事者
気になるところ(初回から6回目)
左五十肩(肩関節周囲炎)
- 5回目(5月22日)までは上腕挙上角度が90°程度しか挙上できない状態
- 5月31日くらいから服の着脱が痛みを気にせずに楽になる
- 挙上角度も175°くらいまで好転
- 結滞動作はやや健側との差があり、上腕伸展角度が出にくい
評価と仮説
1)姿勢評価
前回:胸郭右回旋→今回は両側の巻き込み=大胸筋・小胸筋のオーバーストレス
左肩甲胸郭関節外転下制
2)矢状面
特にない
以前より抗重力伸展活動が十分で好転している
3)その他評価
- クライアント様は「1か月目標」と言われ、正直無理と考えていたが毎日几帳面にエクササイズを実行、結果思わぬ好転スピードになる、腱板のインピンジメントや肩甲胸郭関節の固着と、僧帽筋中部繊維や菱形筋の筋弱化もあり本来なら半年以上である。
- このまま、現行エクササイズを続けてゆくように指導
エクササイズ
- 大胸筋・小胸筋リリース
- 前鋸筋リリース
- ショルダープレス
- 胸椎伸展エクササイズ
備考
完全好転されても今後も続けて行かれるように指導、理由として今度は右側の問題懸念があるが、凍結肩はこの病態が良くある事を臨床に於いて幾度も経験したからだ。
次回は3週間後にご来院頂き、以降好転有れば月1回のメンテナンスをお勧めしたいと考える、何故なら週1回のペースで緊張型頭痛があると伺ったからである。
それと今回の様に信頼関係が出来て、継続してのご来院でこのように好転出来たのだと感謝したい。
実は難治の問題はクライアント様の「継続する気持ち」が切れて、ましてや1回しかチャンスを頂けない事が多い、正直1回では何も動くことができない、先ずはクライアント様のコンディションをセンシングした後で初めて施術方針が立てる事が可能になる。