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両肩が痛く90°以上挙らない 80代 女性 通所介護利用者

気になるところ

 

  • 肩関節挙上が90°挙上困難(自動運動)
  • 90°以上挙上すると発痛
  • 挙上すると三頭筋が張る感じがする
  • 通院中、リハビリで30分運動をすると少し挙上可能
  • しかし、半日したら症状が元へ戻る

 

 

評価と仮説

 

1)姿勢評価

前額面

胸郭左回旋

 

矢状面

前方頭位

胸椎屈曲

股関節屈曲

膝関節屈曲

 

2)動的評価

屈曲(+)肩周辺に可動痛は無し、しかし静止時姿勢でも亀背ある

伸展(+)発痛は無し、胸椎屈曲位にて固定し他動でも僅かな伸展しか許さない→加齢による(女性ホルモン低下からも)骨粗鬆ほか可動域制限を認めた

回旋(+)体幹右回旋が困難→右外腹斜筋過緊張、連結する右前鋸筋へのオーバーストレスを過緊張と圧迫痛から認めた

 

 

3)他評価

  • 80代の方なので骨粗鬆がある可能性が高い、既往歴など聞きながら過負荷の無いコンディショニングしていく
  • ご本人様は姿勢に気を付けているとの事、しかし90°で抗重力位にて正常な着座に徒手修正、その際、過前傾になり前倒れにクライアント様は感じた。
  • 前述の姿勢異常に付き分析→、通常の着座姿勢を見ると後ろ荷重(重心)→姿勢制御の問題→日ごろの姿勢からの足圧覚他、前庭神経や眼神経からの情報統合の問題、これも加齢から姿勢変位と留意する→今後の課題

 

 

コンディショニング(動的評価赤文字から)

 

1.胸椎伸展エクササイズ

2.外腹斜筋、前鋸筋リリース

3.大胸筋リリース

 

 

備考

 

肩関節挙上180度出来るようになるが、三頭筋のはりが少しある。