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ぎっくり腰かも?」50代管理職の急な腰痛、その原因は“車とパソコン”だった!2 50代 男性 会社員管理職

氏名・年齢・職業: S.S様 50代男性/金融業 外商部門管理職
来院日: 2025年7月中旬
既往歴: 脊柱管狭窄症(病院通院中、現在服薬は中断)
S) Subjective / 主観的情報

  • 前回から主訴の変化:←リンク

    • 前回の急性的な腰痛は大幅に改善。

    • しかし、それに伴い左足のふくらはぎに重だるさ・しびれ感が出現。

  • 症状の傾向:

    • 車に長時間乗っている(運転・助手席問わず)と、足の症状を感じやすい。

    • 以前処方されていた薬(神経症状を緩和するものを含む)を飲んでいた時期は、歩行時の足の痛みや重さがなかったが、現在は通院・服薬を中断している。

  • 生活・環境の変化:

    • 車内でPC作業をする際、ハンドルに引っ掛ける台を導入。これにより、以前ほどの極端な前傾姿勢は改善された。

    • 業務で使用するPCの動作が著しく不安定(マウスが反応しない、バッテリーが持たない等)で、大きな業務ストレスとなっている。

O) Objective / 客観的情報

  • 視診・姿勢評価:

    • 立位姿勢において、腰椎の伸展位(反り腰)が強く、胸椎の後弯(猫背)でバランスを取る代償パターンが見られる。

    • 支持基底面が不安定で、全体的に後方へ重心が偏っている。

  • 動作・可動域テスト:

    • 座位での体前屈ストレッチにおいて、左側に強い抵抗感(張り)を認め、左右差が顕著。左下肢の神経・筋膜の滑走性低下を示唆している。

A) Assessment / 評価・考察

  • 症状変化のメカニズム(トレードオフ関係):

    1. 前回(急性腰痛): 脊柱管狭窄症による反り腰の痛みを避けるため、無意識に体を丸めていた。この「丸める姿勢」を維持するために背中の筋肉が過緊張を起こし、筋性の腰痛が発症していた。この時、神経の通り道は広がっていたため、足の症状は比較的落ち着いていた。

    2. 今回(足の症状): 施術や姿勢改善により、筋性の腰痛が緩和。身体が本来の「反り腰」の状態に戻った。その結果、神経の通り道が再び狭くなり、**狭窄症由来の神経症状(足の重だるさ・しびれ)**が前面に出てきた。

  • 根本原因: 根本にあるのは脊柱管狭窄症であり、現在の症状は姿勢の変化に伴う可逆的なもの。しかし、神経症状の放置は回復を遅らせるリスクがある。

  • 課題:

    1. クライアントに上記のトレードオフ関係を理解してもらい、症状の一進一退に過度に不安にならないよう導くこと。

    2. 腰椎の屈曲可動域(丸める動き)を確保し、神経の圧迫を自身でコントロールできる状態を作ることが最優先課題。

    3. 神経症状の改善を加速させるため、薬物療法の再開を視野に入れる必要がある。

P) Plan / 施術計画

  • 本日の施術:

    • 腰椎・骨盤帯のモビライゼーションを行い、特に屈曲方向への動きを改善。

    • 下肢(特に左側)の筋膜・神経モビライゼーションを行い、滑走性を高め、重だるさを軽減。

  • セルフケア指導(宿題):

    • 腰椎屈曲ストレッチ(本日指導):

      • 目的:腰椎の柔軟性を引き出し、神経の通り道を確保する。現在の足の症状に対する直接的なアプローチとなる。

      • 方法:座位でかかとをつけ、胸を膝につけるようにゆっくり背中を丸める。30秒キープを徹底。

    • ケアの順番:

      • 必ず**「①腰を丸めるストレッチ」**を行った後に、「②従来の胸椎伸展ポール運動」を行うよう指導。土台を整えてから伸ばすことで、安全かつ効果的にケアができる。

  • アドバイス:

    • 症状の経過を見つつ、専門医への再診と服薬の再開を検討するよう促す。

    • PCの不具合は大きなストレス源であり、業務効率にも関わるため、会社に改善を強く働きかけることを推奨。