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過去のケガによる「かばい動作」が引き起こす新たな痛み〜小学生サッカー選手の症例〜

過去のケガによる「かばい動作」が引き起こす新たな痛み〜小学生サッカー選手の症例〜

(※プライバシー保護のため、年齢や過去のケガの時期などを一部変更しています)

【基本情報】

  • 氏名:Aさま
  • 年齢:小学生(高学年)
  • 職業:学生(サッカー部)
  • 既往症:数年前、右下肢の骨折、喘息

【S】(主観的情報)

  • 主訴:右足首から下腿後面外側、膝、大腿内側の痛み
  • 随伴症状:不明
  • 発症機転:約7日前に発症し、昨日サッカーの試合後に悪化
  • 増悪因子:立位運動時、サッカーでボールを蹴る時、歩行時
  • 寛解因子:安静時、サッカーの練習がない時
  • ADL支障:歩行時痛、立位での痛み
  • IADL支障:不明
  • 職業動作支障:不明
  • 趣味動作支障:サッカーでのボールを蹴る動作、構える動作

【O】(客観的情報)

  • 姿勢アライメント:座位で右ASIS前方突出、体幹左回旋に見える、立位でがに股の方が楽、右肩甲骨外転下制の傾向、左外腹斜筋の過作用による体幹右回旋、胸式呼吸での肩の代償と腹圧低下
  • 関節可動域(自動):不明
  • 関節可動域(他動):胸椎伸展に問題なし
  • 制限方向:右足首(背屈制限はないが距腿関節のインピンジメント痛あり)
  • 筋力(MMT相当):不明
  • 圧痛:右ふくらはぎ、右大腿、左外腹斜筋、前鋸筋
  • 筋緊張:足底筋膜、腓腹筋
  • トリガーポイント:膝窩筋
  • 神経学的所見:不明
  • 疼痛誘発テスト:立位運動時痛NRS9
  • 疼痛軽減テスト:足底のリリースで痛み消失、足首の関節を広げると痛み軽減
  • 左右差:右と左の肩の高さの違い、靴底の擦れ方の違い(右の外側が削れている)
  • 画像所見(頭部):見た目上、不明
  • 画像所見(肩):見た目上、うつ伏せで右肩が下がっている印象
  • 画像所見(体幹):見た目上、立位で少し猫背のような印象
  • 画像所見(骨盤):見た目上、うつ伏せで右骨盤が下がっている印象

【A】(評価)

  • 主要問題点:右下肢の痛み、右足首の詰まり、姿勢のマルアライメント
  • 機能障害仮説:右下肢骨折の既往によるかばい動作から足首の詰まりが生じ、身体全体のマルアライメントを引き起こして右下肢に過負荷がかかっている
  • 筋要因:足底筋膜と腓腹筋の過緊張、左外腹斜筋の過作用
  • 関節要因:右距腿関節のインピンジメント
  • 神経要因:不明
  • 姿勢要因:右肩下がり、骨盤の歪み、猫背、呼吸パターンの異常
  • 運動連鎖:足部マルアライメントからの上行性連鎖による右下肢への過負荷
  • 因果関係整理:骨折後のかばい動作により足部マルアライメントが生じ、身体のバランスが崩れてサッカー動作時の右下肢に過負荷と疼痛が発生している
  • 鑑別的視点:重症度の確認

【P】(計画)

  • 本日実施内容:アイシング、足首の関節を広げる徒手操作、足底のリリース
  • 介入対象:右足首、足底、姿勢アライメント
  • 目的:右下肢の疼痛緩和、関節の詰まり解消、炎症の抑制
  • セルフエクササイズ:壁呼吸法、患部を揉むことの禁止
  • 生活指導:自宅でのアイシング、サッカーの練習の休止、入浴はぬるめで短くすること、靴の底の写真送信
  • 次回評価方針:アイシングにてどのくらい痛みが軽減するかの確認、立位から運動時への疼痛移行の確認

【G】(目標)

  • 患者希望活動:サッカーへの復帰
  • 阻害因子:ボールを蹴る動作や構える動作での痛み、患部を無意識にかばう癖
  • 短期目標:先ずは立位安静時からの疼痛回避
  • 中期目標:姿勢アライメントの改善、運動時の疼痛消失とサッカーへの復帰
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