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運転中に後部座席の物が取れない2 建築業 50代男性 積載車業務

 

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気になるところ(7日経過)


左五十肩で特に結滞動作が気になる、しかし実のところインピンジメントからの肩峰と腱板の干渉痛が大きく、上腕挙上動作他外転もままならない。

 

1)7日経過後何も変化ない


セラピストサイドから考えれば当然である、しかしながらクライアント様目線で以下仮説と検証に記載した事を説明しモチベーションを維持する。

 

 

 

 

 

 

 

仮説と検証


1)モチベーション維持のために現状と施術計画を説明

 

1)-1先ずは左肩関節周囲炎(五十肩)の問題は体幹から
胸椎屈曲から、胸郭の形状変調にて肩甲胸郭関節ほか肩甲帯のアライメントの異常となる、その問題を修正するには体幹機能の回復が必要。

 

1)-2上腕下垂時の肩甲骨アライメントの修正
立位などの抗重力伸展活動時に重力他に拮抗して肩甲骨がやや上方回旋をしなければならない。

その際に僧帽筋下部繊維他その他の筋トレーニングし連携を上手く取る必要があり、筋強化自体にも時間が掛かる。

 

1)-3心因的不安
エクササイズは痛みを伴う事が多いが、限度を超えると自身が動作に対しブレーキをかけてしまう。

また日常動作でも、痛みを感じてしまう動作は代償を起こしやすく、本来動くべき関節を使わないと更に拘縮を招く連鎖を起こしやすい。

 

 

1)-4エクササイズは時間を掛けて徐々に好転を目指す
本来ならその施術間隔が7日以内が理想である、しかしながらクライアント様の経済面も考えるので月1回ペースで半年から1年程度は時間も掛かる事をご説明した。

 

 

 

 

 

 

 

コンディショニング


1)胸椎の伸展エクササイズ。

 

2)胸郭左回旋位の修正:前鋸筋、外腹斜筋 呼吸に関わる組織のハンズオン(手技)と回旋エクササイズ。

 

3)回旋腱板の賦活化エクササイズ


肩甲上腕関節90°屈曲+肘関節90° 
屈曲 上腕下垂+肘関節90°屈曲 
上腕関節90°外転+肘関節90°屈曲

 

この3点をのエクササイズを、日常の隙間時間にして頂く。


この狙いは・・

月1回の来院で何とかしたい、その思いを叶えるべくセルフエクササイズにて、隙間時間を使い決めた時間を決めた場所で行うエクササイズにしない事。

 

この事でエクササイズ忘れややらない事により関節拘縮を防ぐ意味がある。

 

4)肩鎖関節+胸鎖関節連結動作の賦活化
肩鎖関節と胸鎖関節のクランキング動作を鎖骨と上腕を使い屈曲動作誘導で動きを取り戻す。

 

この事で肩甲骨の動きを賦活化し、「この動作をしても痛くないんだ」と言う意識への刷り込みとインピンジメントの軽減を図る。

 

 

1か月後経過観察を行う。