前回1月度ご来院後、1か月超過からの定期メンテナンスとなり肩首の問題と、加えて園児を抱っこしての腰痛一歩手前と言う状態でした。
しかしながら受診された際に2点気になる事があり、その経過も踏まえて経過観察とした。
気になるところ
主訴:肩首のこり
- 特にいつも通りなのでそこまでの感覚は無い
- 腰痛の不安感は無い
- 定期メンテナンス
経過観察1
体重減少から戻らない
- 現在も3kg減少した体重が戻らない→新年度になり配置転換で新規勤務地からの神経を使う
- その前は古巣で少し太ってしまたので、感覚的に元へ戻った感じになるのか?
- 上記から、内臓系の病気は一旦懸念減少と異常時の専門医受診アドバイス
経過観察2:
腹式呼吸からの仰臥位でお腹が波打つ(怒張?)
- 後述であるが、今回は仰臥位になっても腹部が波打たないが、理由として以下が考えられる
- 前回来院時は仕事終わりで、緊張していたのではなかろうか?交感神経優位?今回は休日
- 胸式呼吸トレーニングからのコアスタビリティ向上の可能性→術前から姿勢が比較的良い気もした(前回画像比較)
- 上記と腹部怒張?の様な波打つ腹部症状も消失したので一旦はリスクから外し、問題あれば専門医へ促す。
評価と仮説
1)姿勢評価
前額面(-)
特に胸郭の回旋は認めない
若干右肩甲骨が外転下制していた→右前鋸筋過緊張
矢状面
前方頭位
th1-3:第1-3胸椎の屈曲
骨盤後傾気味
股関節・膝関節の軽度屈曲
2)動的評価
屈曲(-)
伸展(+)頸部の伸展同調が困難、腰椎が過剰に伸展してしまい代償する
回旋(-)
3)他評価
今回は身体の動的機能評価としてミニベステストを使い以下結果が出た
- つま先立ち→外反母趾のため不可
- 閉眼片脚立位→前庭神経系+深部位置覚や足底のメカノレセプターが弱い?
- 頭部水平回旋歩行→気持ち悪くなりやすい→頭頚部の動きと眼球運動+前庭神経の相互作用が弱い?
上記から
頭頚部の動き
眼球の動き
足部のメカノレセプターが弱い(母趾の腹側が地面接地していない為、脳への情報が少なくなる
頭頚部を動かして外乱を与えたり、また閉眼など姿勢保持のための情報を減らすと動作が上手くこなせない事からも、情報統合が必要となると考え、その事で日常生活時の動作パターンを書き換え姿勢の改善を図る事にした。
コンディショニング
- 胸椎伸展エクササイズ
- 右前鋸筋リリース
- 前庭リハビリテーション
備考
術後、姿勢の好転が見られた
重心は外果のやや前方へ位置し、足部支持基底面から肩・臀部が後方へ外れていたものが修正されほぼ規定面内に保持できた。
ここで姿勢が保てても維持できない=慢性的な頸部や肩のこり感は消えない、なのでご自宅で出来る足圧ほか姿勢維持に関連するセルフエクササイズをお伝えし次月経過観察を行いたい。