リンク：右背部痛とレースコンディション ５０代 男性 事務職 バイクホビーレーサー
気になるところ（前回からの抜粋あり）
- 現在は痛みが出たりそうでなかったり→慢性期？→痛み違和感はペインスケールで1-2くらい、日常ではほぼ気にならない
- 今はバイクが趣味で、近日レースに参加されるのでメンテナンスを兼ねてのご来院
- 前回からのコンディショニングから「空気が沢山吸える」気がした
- 但し、血中酸素濃度がデーター的にUPした訳ではない
評価と仮説
１）姿勢評価
前額面
胸郭が左回旋→今回は修正され元へ戻りなし
右鎖骨と胸郭のアライメント異常はないが、仰臥位では前方吐出して見える→前回比較では比にならないくらい吐出左右差は無い
矢状面
やや前方頭位→上部胸椎の伸展制限がやや効いて、若干の前方頭位傾向は残存
やや胸椎屈曲→ｔｈ１－３：第1-3胸椎はやや残存
腰椎過伸展気味→これはCOP位置の変化から過前彎の必要性が無くなり消失
２）動的評価
屈曲：（+）前屈深度が浅い
伸展：（±）腰椎主導にての伸展動作、胸椎が追従しない傾向はあるが、前回比較では好転し腰椎依存度が減少したように思える
回旋：（ー）
３）他評価
- とにかく軟部組織が緊張して、まるで随意的に筋入力を入れているようにさえ感じてしまう
- 今回はレース前なので特に筋膜へのアプローチ中心に行う、筋骨格系の変化をつけレースパフォーマンスへの影響予防
コンディショニング
- fasicaリリース
- 重心の取り方修正→垂直知覚エクササイズ
備考
今回の背部痛はバックエクステンションの過剰負荷と考えた。
その中で注意点がひとつ、過負荷と言えばウエイトやレップ数が一番に思い浮かぶと考える、実はそれ以上にトレーニングのスタートポジションにあると考える。
つまり姿勢が悪い＆関節可動域の問題、これらがあれば能力を発揮できないばかりか特定された部位だけ頑張る必要があり、それがCPAｓからの代償痛が起こり今回の様な問題点、起立筋の捻挫の様に感じたのである。
なのでレース後のコンディショニングが必要であればご来院頂く程度で問題ない。